大和ハウス工業、大和リース、フジタは7月29日、建設現場向けの自走掃除ロボットを共同開発したと発表した。開発にあたっては、KYOSOテクノロジが開発パートナーとして関わった。
同ロボットで、建設現場の床に落ちている小ねじ、釘、木くず、砂利、粉じんなどのゴミを自動で掃除することができる。連続稼働時間は4時間で、最大15リットル分のゴミを一度に回収できる。移動速度は0.5メートル/秒で、1日(8時間)当たり約3000平方メートルを清掃可能だ。
また、ロボット本体は、「メインユニット・バッテリー」「清掃部・タンク部」「駆動ユニット(左)」「駆動ユニット(右)」に分割して運べるため、エレベーターのない多層の建設現場でも軽量化して持ち運ぶことができる。
建設現場では、安全性向上のために散乱すると危険な釘などの掃除業務を行っているが、現場作業員にとっては日々の負担となっており、長時間労働の一因にもなっている。3社はそうした建設業界特有の課題解決のため同ロボットを開発した。
今後は、施設や部材に応じた実証実験を行うことでロボットの改良を重ね、2023年度より3社の全国の建設現場に同ロボットを順次導入する予定だ。