リックソフトは7月28日、iPaaS(Integration Platform as a Service )、ERP(Enterprise Resources Planning)、チャットツールなどの企業向けシステムを連携するプラットフォーム「Workato(ワーカート)」とAIを活用したドイツ発の機械翻訳サービス「DeepL」を連携し、翻訳作業をシームレスに行うことができる「DeepLコネクタ」を開発したことを発表した。
「Workato」は、Salesforce、SAPなどの基幹業務アプリケーションや、Jira Software、Confluence、GithubなどのDevOps系アプリケーション、SlackやMicrosoft Teamsなどコラボレーションツールなど1000種類以上のアプリケーションと連携し、ワークフロー自動化をノーコード・ローコードで実現できるプラットフォーム。今回、リックソフトは、AIを使った機械翻訳サービス「DeepL」と連携する「Workato」用コネクタ「DeepLコネクタ」を開発、「Workato」のコミュニティ・ライブラリに掲載を行った。
同社によれば、「DeepLコネクタ」を活用することで、オンラインストレージのフォルダに保存した文書を自動で多言語翻訳するといった使い方や、多言語から問い合わせ情報をCRM(Customer Relationship Management)と連携して、翻訳が必要なものを自動判定した上で翻訳し自動登録を行うといったシステムの構築が可能になるという。リックソフトは、「DeepLコネクタ」以外にも「kintone」や「Mattermost」などの日本語環境に合わせたコネクタを開発提供しており、今後も有用なコネクタの開発を続ける。「DeepL」はDeepL SEが開発するドイツ発のAIを活用した機械翻訳サービスで、高い翻訳精度で利用者を増やしている。無料版と入力文字数制限なし、文書ファイル丸ごと翻訳などの便利な機能やセキュリティ対策が施された有料版「DeepL Pro」が存在している。