日本電気(NEC)は7月29日、クラウド型のICTインフラ運用サービス「NEC ICT Management Service and Technology」において、複数拠点を保有する顧客に向けたサービスラインアップ「マルチサイトタイプ」を強化し、同日より2つの新サービスの販売を開始することを発表した。
新サービスは、分散配置されたICT機器から発生するシステムアラートの障害発生拠点の特定や優先対処すべき障害の選定をサポートするWebポータルを付帯した「ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプ」と、企業のシステム運用・保守担当者が外部からセキュアにシステム内の装置にアクセスできる手段を提供する「セキュアリモートアクセスサービス」。
「ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプ」は、サーバ、スイッチ、ルータ、ストレージといった ICT機器をリモートで監視し、故障の検知、故障発生時の事業者への自動通報、原因調査支援などを行うサービスで、複数拠点を保有する顧客に対応する。さらに、同サービスに付帯する Webポータルにより障害対応に必要な情報を表示する。故障発生時から復旧までの工数を、サービス未導入の場合と比較して最大約60%削減するとしている。
「ICT機器監視通報サービス マルチサイトタイプ」の税込価格は、基本料金が月額4,675円(死活監視 100 IPまで、SNMP Trap監視 5 IPまで)、死活監視対象 IPアドレスを100件追加する毎に月々5,500円加算、SNMP Trap 監視対象のIPアドレスを1件追加する毎に月々935円加算)。提供開始は7月29日(Webポータルは9月下旬より)。
「セキュアリモートアクセスサービス」は、企業のシステム運用・保守者が、外部からセキュアにシステム内の装置にアクセスできる手段を提供するサービス。アプライアンスイメージを利用してゲストOSのネットワーク設定やライセンス登録が実施でき、OSやソフトウェアの管理やハードウェア機器の追加が不要。複雑な設定なしでセキュアなリモートアクセス環境の導入が可能となる。これにより、ICTインフラ障害発生時の初期解析作業を、サービス未導入の場合と比較して最大約 60%削減するとしている。
「セキュアリモートアクセスサービス」の税込価格は、基本料金が8,250円(サービス導入仮想マシン1台当たり、ユーザライセンスは5 IDまで)、ユーザライセンス5 ID追加毎に月々3,300円加算。提供開始時期は9月下旬。
なお、「NEC ICT Management Service and Technology マルチサイトタイプ」は、これら2つの新サービスと、既存の「Windowsパッチ管理サービス マルチサイトタイプ」を併せたサービス群の総称。