UiPathは7月28日、国内企業におけるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用実態の調査結果をまとめたホワイトペーパー「RPAの国内利用動向と業務自動化の方向性」の公開を発表した。
ホワイトペーパーは「国内RPA利用動向調査2022」(調査期間:2022年1月21日~1月27日、有効回答者数439人)をベースとしている。調査対象は従業員1000人以上の企業・団体において、RPAを含むIT製品/ソリューションの選定に関与している人物となる。
同調査において、RPAの導入目的として最も多く選択されたのは「全社的な業務変革の実現」であり、全体の48%と半数近くに達した。この値は、2年前の調査時よりもさらに5ポイント上昇しているという。
「本番の業務でRPAを活用している」と回答した258人に対して、RPAを利用している部門をたずねたところ、「IT部門」が最も多く、唯一50%を超えた。次いで、「経理部門」「総務部門」「人事部門」といったバックオフィス系部門が30~40%台で続き、「営業部門」「コンタクトセンター/顧客サポート部門」などのフロントオフィス系部門は、それらより低かった。
また、同じ258人の回答者に、RPAで自動化の対象としているアプリケーションを複数回答でたずねたところ「Excel」(74%)が最も多く、「Webブラウザ」(52%)が続いた。
こうした結果からUiPathは、RPAの導入済み企業でもその適用業務は依然として限定的であり、用途もデスクトップ・アプリの自動化が先行していることが見て取れる、と分析する。
一方で、RPAの利用目的には「全社的な業務変革の実現」が最多で挙がったことから、今後、適用業務や基幹系システムへの自動化対象の拡大を同社は期待する。