レバテックは7月26日、「ITエンジニアの企業・案件選び」に関する調査結果を発表した。これによると、企業・案件選びではコロナ禍をきっかけに働く場所も重要性を増していることが分かった。
同調査は同社が運営する求人・案件紹介サービスである「レバテック」を通じ、正社員およびフリーランスのITエンジニアを対象として4月26日~4月28日にかけて実施したものであり、有効回答者数は正社員が113人、フリーランスが114人の計227人。
正社員エンジニアが転職先の企業を決める一番のポイントを聞くと、最多は「年収が上がること」(18.6%)であり、以下「希望する場所で働くことができること」(11.5%)、「経験・知識が活かせること」(9.7%)、「勤務(作業)時間や休日休暇が自分の希望となっていること」(9.7%)と続いた。
フリーランス・エンジニアでは「経験や知識が活かせること」が22.8%と最多で、年収よりも自らのスキルを生かせるかどうかを重要視していることが分かった。
また、オンライン選考・商談(フリーランス・エンジニアが、案件獲得時に企業の案件内容と自身の経歴やスキル・希望条件とのすり合わせを行うこと)の経験の有無を尋ねたところ、「ある」との回答は25.6%だった。
そのうち41.4%がやりづらさを感じたと答えており、具体的には「面接官・PMと意思疎通がしにくい」(45.8%)、「会社や面接官・PMの雰囲気が読み取りづらい」(45.8%)、「通信トラブルが起こる」(33.3%)との回答が多い。
次に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大をきっかけに企業選びや案件応募の決め手となるポイントが変わったかを聞くと、正社員の32.9%、フリーランスの30.0%が「変わった」と回答している。
具体的に変わったポイントを質問したところ、正社員・フリーランス共に「希望する場所で働くことができること」が最多だった。
コロナ禍の影響によりリモートワークが浸透し、企業・案件選びにおいても働く場所はより重要視されていると、同社は分析している。