電通国際情報サービス(ISID)とエステックは7月26日、次世代モビリティのバーチャルシミュレーション拠点として「VDX Studio(Virtual Driving Experience Studio:ヴィデックス スタジオ)」を、9月1日に開設すると発表した。
VDX Studioは自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、モビリティビジネスに携わる幅広い企業を対象に提供するレンタル型スタジオで、実車試験に基づく高精度なシミュレーションモデル・ソフトウエアと、実車走行さながらの体感ができるハイスペックなドライビングシミュレータを利用できる。
プラットフォームには中小型の6軸モーションベースを採用し、小型ドライビングシミュレータでは対応できなかった感性評価の領域までをカバーできる応答性能を実現しているという。音響には音・振動領域で長年の実績を持つエステックが監修した設備と音源を備え、映像では超高精細LEDディスプレイを正面・左右の3面に配置する。これらの設備により、実写さながらのリアルタイム映像が実際と同じ速度で流れ、スピードをリアルに感じることができる。
同スタジオでドライバーや歩行者の危険を伴うテスト、気象条件や時間帯によって変化する車両の挙動やドライバーの感性など、実車では困難なテストを条件変更しながら繰り返し実施することが可能だ。
両社は同スタジオの関連サービスとして、専門のコンサルタントがスタジオの効果的な使用方法を事前検証する「コンサルティングサービス」のほか、シミュレーションや市場調査を委託できる「プロフェッショナルサービス」を提供する。