博報堂は7月26日、発話データをさまざまな領域で活用するための「ELI(エリ)」プラットフォームの開発を発表した。同プラットフォームは、同社が2017年に発表した自分に最適な英会話を学ぶアプリとデバイス「ELI」をアップデートしたものだ。

同プラットフォームは、専用デバイスとサーバで構成されており、リアルな場での会話の記録を念頭に置いた音声認識のチューニング、デバイス装着者以外の音声を記録しないようにするデータ処理、デバイス内でのデータの暗号化などが行える。

  • 「ELI」のプラットフォーム

    「ELI」のプラットフォーム

発話記録用の「ELIクリップ」を、充電器を兼ねたドックに差し込むだけで発話データの転送から解析までをワンストップで行える。

同プラットフォームを活用して普段の会話を記録・解析することで、学習や仕事の効率化を図ったり、メンタルコンディションの変化を計測したりといった、心や脳の健康状態のモニタリングが可能になるという。

  • 「ELI」の利用イメージ

    「ELI」の利用イメージ

同社は今回、プラットフォームのβテスト版をリリースした。今後は「語学学習」「ヘルスケア」「営業支援」の3つの領域での活用を目指し、βテスト版を用いてパートナー企業と実証実験を進めていく。