ウェザーニューズは7月26日、気象データ提供サービス「WxTech(ウェザーテック)」について、気象予報士が365日運用する「予報士コメント」をAPI(Application Programming Interface)として企業向けに提供することを発表した。同サービスでは、気象予報士による短期予報および週間予報の解説コメントをテキストデータとして提供する。
これにより、ユーザー企業は必要な地域のコメントを自動で取得してメールやアプリ、Webサイト、サイネージなどに表示できるようになる。「1kmメッシュ天気予報」などのデータと併用することで、天気マークと予報士コメントを組み合わせて表示可能とのことだ。
同社は予報士コメントについて、天気マークでは表現しきれない気象リスクを伝えるとしている。例えば、雨のリスクがあるものの確率が低い場合は雨マークを表示できないため、コメントを活用して雨が降る可能性を伝える。また、雨風が強い場合には「横殴りの雨で傘がさしにくい」などと記載するほか、傘をさしても濡れそうな場合にはレインコートを推奨する。
さらに、同サービスでは気象見解だけではなく生活への影響やその対策まで伝えるようにしているとのことだ。雪が降る場合は路面が凍結するため滑りにくい靴を推奨し、公共交通機関に影響が出る場合はスケジュールの調整を促すようコメントを表出する。花火大会やお祭り、プロ野球の優勝パレードなど、地域のイベントもピックアップしてコメントを出すようだ。
同サービスでは、都道府県ごとに今日明日の短期予報や1週間先までの週間予報を提供する。企業は必要なエリアのコメントをクラウドを経由して取得でき、企業のシステムと連携することでショッピングモールやホテル、駅、病院などで使用しているメール、アプリ、Webサイト、サイネージなどに自動で表示可能だ。
WxTechが提供する天気予報や熱中症情報、花粉予報のような季節情報などと組み合わせることで、各社がオリジナルの気象コンテンツを表示できるようになるとしている。