ZENKIGENが7月25日に発表した調査結果によると、1on1ミーティングに期待する効果では「メンバーが抱えている業務に対する不安解消や改善」が最も多い半面、課題として「目的や効果的な実施方法が分からない」を挙げる声が多いことが分かった。
同調査は同社が首都圏勤務のマネージャー業務を担当する会社員を対象として2022年4月にインターネットにより実施したもので、有効回答者数は300人。回答者が属する企業の従業員規模は、100~299人が33.0%、300~999人が34.0%、1000人以上が33.0%。
1on1ミーティングの実施状況を聞くと、52.7%が「現在1on1を実施している」、15.3%が「今後の実施を検討している」と回答した。
1on1ミーティングに期待を複数回答で尋ねたところ、「メンバーが抱えている業務に対する不安の解消や改善」が52.0%と最多だった。以下「メンバーの今後の業務について設計・話し合える」(48.4%)、「メンバーの業務進捗の把握」(45.6%)と続き、業務に関するコミュニケーションが上位を占める。
今後の1on1ミーティングの実施意欲については、48.7%が「効果があり、今後も実施する」、14.6%が「効果はまだ不明だが効果に期待して続ける」と回答しており、全体の60%以上が1on1ミーティングを今後も継続する意欲を見せている。
1on1ミーティングに感じる課題を聞くと、「つい一方的に喋りすぎてしまう」「他業務が忙しく1on1の実施時間の確保が難しい」「どうやるのが正解なのか分からない」「効果が見えにくい」などの回答が多く、1on1の効果的な実施方法が分からないことや、効果が見えにくいために優先順位を上げられないといった課題を抱えていると同社は分析する。
また、「テーマや話題設定など、何を話せばいいのか分からない」「当たり障りのない話や雑談ばかりしている」「会話が続かない」など、メンバーとの会話内容に対する課題も挙がっている。