GNUは現地時間2022年7月23日、GNU Datamash バージョン1.8をリリースした旨をメーリングリストで報告した。GNU Datamashは入力したファイルに対して演算やテキスト加工、統計情報を実行するツールである。主にテキストデータの対話式操作や、シェルスクリプトによる自動化の場面に用いられてきた。ソースコードはGNUのメインFTPやミラーFTP、近くのミラーFTPからダウンロードできる。
バージョン1.8は、入力テキストの並べ替えに用いるコマンドを指定する「--sort-cmd」や、区切り文字として任意の文字を指定する「-c/--collapse-delimiter=X」などのオプションが加わった。また、二乗平均を求める「ms」と二乗平均平方根を求める「rms」や、IPv4のIPアドレスをIPv6のIPアドレスに変換することで、一緒に並べ替えられる。Datamashはサブコマンドの使い方がポイントとなるが、今回echoの代わりにcut、uniqueの代わりにuniqをエイリアスとして追加した。なお、操作前に入力内容を表示する「-f/--full」オプションは非推奨となり、将来的なリリースで無効になる予定だ。