IdomooとNRIデジタルは7月22日、各企業が保有する顧客タッチポイントにおいて、パーソナライズした情報をリアルタイムに生成した動画で配信をすることでUXを向上させるサービスの提供を目指し、6月から実証実験を実施していることを発表した。
この実証実験は、各企業が保有しているファーストパーティデータを最大限活用しつつ、既存のWebサイト、スマホアプリ等の顧客タッチポイントにて、スムーズにマーケティング施策を導入するサービスの提供を目指すもの。
ファーストパーティデータを基に、NRIデジタルが開発中の情報配信コントローラーで顧客パーソナライズした情報を整理し、Idomooの動画生成プラットフォームにて一人ひとりに向けたエンターテインメント性のある動画をリアルタイムで生成し、顧客に配信するサービスを想定しているという。
6月8日より、羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジにて、ラウンジ専用モバイルアプリ「JAL Lounge+」を活用した実証実験をスタートしている。同アプリの起動時に利用者が入力する搭乗便情報等を基に、NRIデジタルが開発中の情報配信コントローラーにより搭乗便の出発時刻・搭乗ゲート、機内サービスを他システムから取得の上、Idomooプラットフォームにてパーソナライズした案内動画に組み込み、アプリ上で再生することで利用者が必要としている情報を適切に伝えるという。
実証実験では、パーソナライズした動画が利用者が欲している情報に合致しているか、不愉快にならないかなどを見極め、サービス化に向けた磨き込みに役立てることを目的としている。なお、「JAL Lounge+」で詳細な顧客情報は現在取得していないということだ。今後、取得情報を増やしてより細かなパーソナライズを行い、「JAL Lounge+」利用者に対しても更なるUXの向上を目指すとしている。