アイ・ティ・アール(ITR)は7月21日、国内のCSPM(Cloud Security Posture Management)市場規模推移および予測を発表した。CSPMはクラウドの設定ミスによる情報漏洩を防ぐためのサービスで、クラウドサービス利用時の設定ミスをチェックし、検知した場合に通知する機能などを備えている。
同社は、CSPM市場の2020年度の売上金額は前年度から約3.3倍の3億6000万円に拡大し、2021年度も引き続き3倍強に拡大すると見ている。
現在、企業のクラウドサービス利用増とそれに伴って参入ベンダーが増加していることから同市場が急成長しているという。同社は、同市場のCAGR(2020~2025年度)は48.5%、2025年度には26億円に達すると予想する。
クラウドサービスの利用においては、ネットワークやストレージにおける利用企業側の設定ミスによって情報漏洩が発生したり、本来アクセス権のない第三者のアクセスによって情報が搾取されたりするインシデントが多数発生しており、そうした事態を防ぐソリューションとしてCSPが登場した。