国立高等専門学校機構(高専機構)とNECは7月22日、サイバーセキュリティ分野における人材育成強化を目的とした包括連携協定の締結を発表した。両者は今後、全国の51の国立高等専門学校(国立高専)に対して産学共同の教育支援を行い、セキュリティ専門技術者やデジタル技術を活用するうえでセキュリティを組み込むことのできる人材など、企業で活躍できる実践力を持った人材の育成・輩出を目指す。
同協定に基づき、今後は全国の国立高専の教職員とNECの専門技術者が定期的な情報交換を行い、最新のサイバー攻撃の動向や技術トレンドを共有する。
また、NECは同グループの営業・SEが利用しているサイバーセキュリティ訓練場やCTF(Capture The Flag)などのサイバーセキュリティ演習環境を国立高専の学生向けに提供するほか、同社が全社員向けに実施しているセキュリティ教育コンテンツを活用した教材も提供する。
このほか、高専機構が参画している全国各地域のセキュリティコミュニティへNECも参画し、コミュニティ活動の活性化を通して、人材育成を推進していく。