データセンター事業を手掛けるアット東京とソフトバンク子会社でデータセンター・クラウド専業を手掛けるIDCフロンティアは7月21日、2022年9月から両社のデータセンターを相互接続することを発表した。
これにより、アット東京およびIDCフロンティアの各サービスを利用している企業同士、または両社のデータセンターを利用している企業のセキュアな閉域ネットワーク接続が短期かつ低コストで実現できるようになるとのことだ。
アット東京のユーザー企業は、「ATBeX(AT TOKYO Business eXchange:アットベックス) ServiceLink for IDCF」を介して、IDCフロンティアのデータセンターや高集積に対応する「高負荷ハウジングサービス」や、国産クラウドサービスである「IDCFクラウド」「IDCF プライベートクラウド」などを利用できるようになる。そのため、高性能IT機器の増設や、ピーク需要時のクラウドリソース増設によるオフロードが可能になるという。また、両社のデータセンターのラック間接続が可能となる。
一方、IDCフロンティアのユーザー企業は、閉域網接続サービス「バーチャルブリッジ(インターコネクト:ATBeX)」を利用することで、IDCフロンティアとアット東京のデータセンターをまたいだラック間接続や、アット東京のデータセンター内のサービス事業者への接続など、「ATBeX」で利用可能な各サービスへのネットワーク接続が可能となる。
ATBeXは、アット東京のデータセンター間および提携データセンター間で複数のネットワーク間におけるレイヤ2接続を提供するネットワークプラットフォームサービスの名称。
両社のデータセンターを利用している企業は、閉域ネットワークによる両社サービス間のセキュアな接続や、システムの拡大などによるデータセンターラックの拡張が容易に行えるようになる。さらに、東京、大阪、九州、東北など、データセンターの拠点および事業者の冗長化により可用性の向上が見込めるとのことだ。