任天堂は7月20日、2005年および2008年に発売したネットワーク機器「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(NTR-010)」「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(WAP-001)」について、使用中止を呼び掛けた。
同社は、いずれの製品も発売から10年以上が経過しており、セキュリティ保護の観点で使用を中止し、市販のネットワーク機器などに切り替えることを勧めている。
「Wi-Fi USBコネクタ」は、暗号化方式にWEPが採用されているが、同暗号方式は第三者により短時間で暗号が解読される危険性を抱えている。これにより、第三者による通信データの改ざんや漏洩、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われる恐れがある。
「Wi-Fiネットワークアダプタ」は、バッファオーバーフローやコマンドインジェクションを用いて、第三者が設定やファームウェアの書き換えを行うことを可能にする脆弱性を抱えている。また、メインSSIDがセキュリティなしに設定されているほか、サブSSIDはWEPに固定されているが、同暗号方式は第三者により短時間で暗号が解読される危険性がある。
こうした懸念点から、同製品には、第三者により機器を経由した不正アクセスやマルウェアの感染源として悪用されること、第三者による通信データの改ざんや漏洩、ネットワークの乗っ取りや不正アクセスが行われることといったリスクがある。