不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(以下略、ライフル)と不動産賃貸業のDXを推進する不動産テック企業イタンジは、不動産の「おとり広告」を排除する新たなシステムを開発、ミサワホーム不動産の募集物件を対象に7月19日より運用を開始した。
今回の新たなシステムは、イタンジが提供する不動産業者間サイト「ITANDI BB(イタンジ ビービー)」の管理物件情報をAPIで出力し、ライフルの「LIFULL HOME'S」の物件情報と照合し自動で不動産広告を非掲載にするというもの。ミサワホーム不動産の居住用管理戸数36,541戸(2021年6月末時点)の情報と照合し「おとり広告」の排除を行う。
不動産情報サイトでは、不動産売買成立後も募集終了した物件が継続的に広告として掲載され、意図せずに「おとり広告」となる問題が業界の課題となっていた。ライフルは2019年より、「おとり広告」を自動で非掲載にするシステムを導入し、2021年8月には大東建託グループの大東建託パートナーズと連携し課題解決に取り組んでいる。
今回の連携についてイタンジ 代表取締役 野口真平氏は"おとり広告は業界全体の課題"とし、不動産取引に関わる企業同士が連携し不動産賃貸取引の仕組み自体を変えていく必要があるとコメントしている。