Shopifyは7月19日、7月20日からYouTubeとパートナーシップを締結し、ECプラットフォーム「Shopify」においてライブショッピング機能「YouTubeショッピング」との連携を開始することに先立ち、メディアラウンドテーブルを開催し、連携の詳細について説明した。

  • Shopify Japan 日本カントリー・マネージャー 太原真氏

今回、両社の提携により、Shopifyのマーチャント(事業者)は自身のオンラインショップをYouTubeに統合し、顧客や視聴者が慣れ親しんだ環境で直接対応することが可能になる。

Shopifyのマーチャントは、「ライブストリーミング」「動画の真下に商品欄を配置」「ストアタブ」といった3つの方法により、YouTubeでフルラインアップの製品を販売することができるようになる。

YouTubeの連携における特徴としては、「商品のピン・タグ付け」「ライブショップ&商品棚」「ピクチャー・イン・ピクチャーによるモバイルチェックアウトの実現」の3点が挙げられていた。

ライブストリーミングにおいては、商品をライブチャットのトップにピン留めしたり、商品が紹介されている時、またはエンゲージメントが最も高い時に、ライブ中のキータイミングにタグ付けしたりすることができる。オンデマンドビデオの下には、商品棚を設置して、好きな商品を複数表示することができる。また、モバイルでのチェックアウトの際にもピクチャー・イン・ピクチャーで動画が再生され続けるため、視聴者の注意を持続させることができるという。 同社は、これら3つの特徴を駆使して、顧客の離脱を防ぐショッピング体験を提供するという。

  • 機能のイメージ

登録にあたっては、「ShopifyアプリストアにGoogleチャンネルをインストールする」「GoogleチャンネルのYouTubeショッピングセクションでYouTubeアカウントを接続する」「YouTubeショッピングで紹介する商品を選択する」「[収益化]>[ショッピング]から動画に商品を追加する」という4つのステップで簡単に始めることができるという。

また、Shopifyは販売店の小売オペレーションシステムとして機能するため、商品名、画像、価格、配送などの詳細は、すべてのチャネルで一貫して最新の状態に保持される。したがって、商品が売り切れた場合はYouTubeから自動的に削除される。

加えて、Shopifyの管理画面からライブビデオやオンデマンドビデオの動きを直接追跡し、複数チャネルの売り上げを把握できるほか、現在は米国の一部マーチャントに限定されるが、顧客はYouTube上で見つけたお気に入り商品をその場で直接に購入することもできる。

これらのYouTubeとの連携の機能について、太原氏は「われわれが知る限り、YouTubeとの本格的な連携機能は国内のECプラットフォームとしては初めてのことです」と、その先進的なサービスに自信を見せていた。

また今後は、「YouTubeショッピング」内で、物販だけでなくサービスやコンテンツなどを販売することが可能になるよう機能を拡充していく予定だという。