ウイングアーク1stは7月19日、製造業の企画および現場の責任者であるライン責任者303名を対象に6月6日〜6月8日の期間で実施した製造業の「カーボンニュートラルの実態調査」の結果を発表した。
「カーボンニュートラルの重要性は自社でどの程度理解されていますか」という質問では、「非常に理解している」という回答が27.5%、「やや理解している」が43.2%と、理解していると回答した人が80%以上に達した。
また、取り組み状況を問う質問では、「現在取り組んでいる」が43.9%、「今後取り組む予定がある」が28.1%と、取り組みの意思を見せている企業が多く、こちらも70%以上と高い割合となった。その中で、現在カーボンニュートラルに取り組んでいる企業の取り組みや行動としては、「LED照明の導入」が66.9%、「省エネ設備の導入」が65.4%、「CO2排出量の可視化」が57.1%という回答が得られた。
一方で、「あなたの会社でカーボンニュートラルの具体的な取り組みや行動が現在できていないと思う理由を教えてください」という質問では、「カーボンニュートラルに対しての意識が低い」が37.6%、「カーボンニュートラルに対する予算が少ない」が37.6%、「具体的な数値目標がない」が31.8%という結果が出ており、ほかにも「具体的な削減案がまとまってない」や「現在の状況を数値で可視化できていない」などの声も挙がっているという。
取り組みの課題の1つとして挙げられた「予算」については、カーボンニュートラルの具体的な取り組みのための予算を確保している企業が43.5%、していない企業が28.4%と、予算の確保をしている企業の方が多くなっている。また、 今後カーボンニュートラルの具体的な取り組みのための予算を増やす、もしくは確保していく方針があるかを問う質問では、「積極的に予算を増やす方針」が19.1%、「やや予算を増やす方針」が29.0%と約半数の企業が予算の確保に前向きな姿勢が見えたという。
これまでの質問を踏まえ「カーボンニュートラルに取り組む企業のイメージ」を聞いた質問では、「技術力、開発力がある」が44.9%、「自然に優しい」が44.6%、「グローバル展開をしている」が37.0%という結果になっている。