Malwarebytes Labsは7月18日(米国時間)、「Extortionists target restaurants, demand money to take down bad reviews」において、インターネットのレビューサイトにレストラン等の悪いレビューを投稿し、削除する代わりに金銭等を支払うように要求する恐喝グループの被害が増加中だと伝えた。

嫌がらせなどの目的で偽のレビューが投稿されるリスクは以前から問題になっていたものの、組織的な活動としてレビューを恐喝に利用する手口は比較的新しいものだという。

  • Extortionists target restaurants、demand money to take down bad reviews|Malwarebytes Labs

    Extortionists target restaurants, demand money to take down bad reviews|Malwarebytes Labs

Malwarebytesは、New York Timesが報じたレストランに対する恐喝の事例を紹介している。被害を受けたレストランに対し、Googleマップに星1つの否定的なレビューが投稿された後、75ドルのGoogle Playギフトカードと引き換えにレビューを削除するというメールが送られてきたという。レストランのオーナーが要求に応じない場合は、恐喝者はさらに否定的なレビューを投稿する。一方で要求に応じた場合でも、レビューが削除されたかどうかは確認されていないとのことだ。

Googleでは、嫌がらせや恐喝を目的としたこのような偽のクチコミ(レビュー)への対策として、店舗や事業者がクチコミの削除を申し立てる方法を提供している。削除の申し立てはGoogleマップやGoogle検索のクチコミから行える。または、クチコミを行ったユーザーのアカウント情報から申し立てすることも可能となっている。

もしもこのような恐喝に遭った場合、レビューが行われたサービスの運営者が提供している削除手段を確認して実施するほか、事業への影響が大きい場合には法的な手段を検討することをお勧めする。仮に恐喝者の要求に応じたとしても、状況が改善する可能性は決して高くないと思った方がいいだろう。