天地人は7月5日、衛星データをはじめとする各種データを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」の無料版(フリープラン)をリリースしたことを発表した。

天地人コンパスは、地球観測衛星のビッグデータをはじめとするさまざまなデータをもとに、各種データの取得・解析・可視化を総合的に行う土地評価サービス。

天地人コンパスはこれまで、栽培効率化に取り組む農業関連企業、再生可能エネルギーを取り扱うエネルギー事業者、環境汚染の問題に取り組む大学研究機関などの幅広い分野で導入されてきた。

しかし、衛星データは導入コストが高く、扱いにくいというイメージがあるため、同社ではフリープランのリリースにより、これまで衛星データに触れる機会のなかった潜在ユーザに、衛星データ利用の価値を体感してほしいとしている。

フリープランでは、世界の地図と写真(衛星画像および航空写真)の地図表示機能、国土地理院などが公開する地図を重ね合わせることができるオーバーレイ機能(フリープランでは日本国内に限り表示可能)、気象データ表示、メモ機能、ファイルインポート機能(フリープランではKMLのみ対応)、日本語表示切替機能が利用可能だ。

  • オーバーレイ機能は、地形の凹凸がわかる地図や土壌の性質を示した地図といった国土地理院などが公開する地図を重ねて表示することができる

    オーバーレイ機能は、地形の凹凸がわかる地図や土壌の性質を示した地図といった国土地理院などが公開する地図を重ねて表示することができる(出典:天地人)

  • 気象データ表示機能では、世界の地表面温度(1km分解能)と降水量(10km分解能)、日本の日射量(1km分解能)をグラフ表示できる。地上観測の難しいエリアにおいてもデータの取得が可能で、フリープランでは、データ期間を限定して公開し、同時にデータ取得できる地点数は3地点となる

    気象データ表示機能では、世界の地表面温度(1km分解能)と降水量(10km分解能)、日本の日射量(1km分解能)をグラフ表示できる。地上観測の難しいエリアにおいてもデータの取得が可能。フリープランでは、データ期間が限定で、同時にデータ取得できる地点数は3地点となる

フリープランでは例えば、海外進出を検討中の企業が世界中の気象データを比較したり、農業関連企業が圃場情報を管理するといった体験が可能だとしている。

なお、フリープランの利用にはWebサイトにてアカウント登録が必要だ。