トレジャーデータは7月19日、Yahoo! JAPANと連携し、新たなデータクリーンルーム「Yahoo! Data Xross」を 2023年春頃、提供開始すると発表した。

データクリーンルームは、多くの1st PartyデータをもっているGoogle、Amazon、Facebook(メタ)、LINEなどのプラットフォーマーが、安心、安全な形で自社のデータを企業に開放するための環境。昨今のサードパーティークッキーの規制により、注目されている。

トレジャーデータが保有する国内外450社以上に提供している顧客データ基盤「Treasure Data CDP」内に格納されたデジタル広告やメール配信、アプリプッシュ通知の履歴などの顧客データを、プライバシー保護を最重視した安全な環境で取り扱い、Yahoo! JAPAN が保持するデータを用いた分析等ができるデータクリーンルーム「Yahoo! Data Xross」の開発を開始する。

これにより、企業はより深い顧客インサイトの抽出やレポートの作成、分析結果をもとにした有効な広告配信の実施が可能になり、これまで困難だった実購買データやオフラインコンバージョンへの広告貢献の可視化などができる世界を目指するという。

トレジャーデータは今年の5月、LINEとの業務提携を発表しており、Yahoo! JAPANとの連携はこれに続くものとなる。なお、両社は2014年、ビッグデータ領域で業務提携することを発表している。