Googleは7月15日(米国時間)、「Get ready to flex this summer: ChromeOS Flex is now ready to scale broadly to PCs and Macs」において「ChromeOS Flex」の一般提供開始をアナウンスした。ChromeOS Flexは、既存のWindows PCやMacにインストールして「Chromebook」のように利用できるようにするOSであり、2022年2月より早期アクセスのベータ版が公開されていた。
ChromeOS Flexは、「Cloud Ready」というサードパーティのサービスをベースに開発された。2022年にGoogleがCloud Readyの提供元を買収し、ChromeOS Flexへと引き継がれた。OSの中身は基本的にChromeOSと同じだが、ChromeOSがChromebookにプリインストールされる形で提供されているのに対して、ChromeOS Flexは単体でダウンロードして既存のPCやMacにインストールできるようになっている。インストールせずにUSBドライブから直接実行することもできる。
ChromeOS Flexは次のサイトより無料でダウンロードできる。
Googleの発表によると、ChromeOS Flexの認定デバイスは一般公開の開始時点で295台あり、引き続きさらに多くの認定に取り組んでいくという。最小システム要件は次の通りとなっている。
- プロセッサ: IntelまたはAMDの64bit CPU
- メモリ: 4GB
- ストレージ: 16GB
それほどスペックが高くないデバイスでも十分に動作可能なため、古いPCやMacを再生したり、格安PCを快適に使ったりしたいというケースでは重宝しそうだ。まだ認定を受けていないデバイスでも、最小システム要件を満たしていれば動作する可能性があるという。