Windows 8.1は、2023年1月10日をもってすべてのエディションでサポートが終了(EOS: End of Support)を迎える予定となっている。これに関してMicrosoftは、35日ごとにEOSが近づいていることを警告するダイアログボックスの表示を開始した。TheWindowsClubが7月16日「Windows 8.1 starts showing End Of Support notification」において、その詳細を伝えている。

この通知は2022年7月12日にリリースされた累積更新プログラムの「KB5015874」を適用することによって有効になるという。KB5015874のインストール後にシステムを再起動すると、2023年1月10日のEOSについてユーザーに知らせるダイアログボックスが表示される。通知を見たユーザーは、後でダイアログボックスを再び通知するか、EOSまで通知をオフにするかを選択することができる。再び通知することを選択した場合は、35日後にまた同じダイアログが表示される。また通知をオフにした場合は、EOSを迎えた後で再び通知が表示されるようになる。

Windows 8.1 ProおよびEnterpriseのデバイス、Windows Embedded 8.1 EnterpriseおよびIndustry Proのデバイスはこの通知の対象外だという。

TheWindowsClubによれば、レジストリエディタを使用してDiscontinueEOSレジストリキーの値を「1」に設定することでこの通知を完全に無効にできるとのことだ。

EOSを迎えた場合、技術サポートやソフトウェア更新プログラムの提供を受けることができなくなる。提供が終了するサービスには拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)も含まれていることから、EOS以降にWindows 8.1を使用し続けるとさまざまなセキュリティリスクに見舞われる危険性がある。Microsoftでは、EOSを迎える前にWindows 10またはWindows 11にアップグレードするようにユーザーに呼びかけている。

なお、KB5015874にはこの警告ダイアログ以外にもさまざまな機能強化が含まれている。KB5015874による変更内容は次のサポートページにまとめられている。