ctc(中部テレコミュニケーション)とAcompanyは7月19日、データを外部に開示することなく、秘匿したまま計算・分析する秘密計算の一手法であるSMPC(Secure Multi-Party Computation、秘密分散型MPCによる秘密計算)の商用化に向けた共同研究を開始すると発表した。
SMPCの実用にあたっては複数サーバを用いた分散管理が必要となり、今回の共同研究ではctcとAcompanyがそれぞれ用意するサーバを分散管理するための構成などを検証する。共同研究期間は2カ月間とし、2022年10月に研究の成果発表を予定している。
具体的には、ctcのクラウド基盤上でAcompanyのSMPCエンジン「QuickMPC」の商用利用の検証とサーバ管理者を分散させる基本設計を行う。同設計上で、SMPCの計算の速度や正確性、運用ルール、そしてトラブル対応などの実用性を両社で検証する。
同研究を通じて、両社は分散型データ管理システムの構築と安全なサーバ管理方法、商用利用を目的としたSMPCによるセキュアなクラウドサーバサービスの提供と商用化に向けた体制の確立を目指す。