スプリックスは7月14日、「学校現場におけるCBTならびにGIGAスクール構想に関する調査」の結果を発表した。同調査は、同社の運営するスプリックス基礎学力研究所が教員425名を対象に実施したもので、学校現場におけるCBT(Computer Based Testing)ならびにGIGAスクール構想に関する教員の意識を聞いている。

同調査によれば、コンピュータを使った試験方式であるCBTを「実施したい」と答えた教員の割合は80.2%となり、2021年12月実施の前回調査時から14.2ポイント増加した。 同研究所では、GIGAスクール構想で掲げられている「1人1台端末活用」を拡大させる柱として、CBTへの期待が高まっていることが明らかになった、と分析する。

  • CBTの実施意向(スプリックス基礎学力研究所調べ)

    CBTの実施意向(スプリックス基礎学力研究所調べ)

CBTを導入している教員にメリットを質問したところ、「採点業務の削減が実現すること」が69.5%だった。同様に、「データ蓄積による児童生徒の成績推移把握が容易となること」も69.5%となり、データ活用についてもメリットを感じている教員が多いことがわかった。一方で、CBTの課題としては、「ネットワーク環境に左右されること」が56.4%と最も多く、 「問題作成の自由度が低いこと」や「授業内容と問題に差異が発生する可能性があること」も上位に挙がった。

  • CBTのメリットと課題(スプリックス基礎学力研究所調べ)

    CBTのメリットと課題(スプリックス基礎学力研究所調べ)

また、同調査ではCBTの活用面に課題があることが伺える。「CBT」を認知している教員を対象に、「活用方法」を質問したところ、61.8%が「知っているが活用できていない」と回答した。一方で、CBTを実施している教員の活用手段は「理解度チェックのためのミニテスト」や「自習時のドリルの替わり」、「単元ごとのまとめテスト」との回答が集まった。

  • CBTの活用状況(スプリックス基礎学力研究所調べ)

    CBTの活用状況(スプリックス基礎学力研究所調べ)