日鉄ソリューションズ(以下略、NSSOL)は7月14日、金融機関向けにセキュリティとガバナンスを確保しつつクラウド環境へ迅速に移行するためのITインフラ構築支援サービス「FINARCH(フィナーチ)」の提供を開始することを発表した。

サービスは、金融機関向けに標準化された「利用方針ガイドライン」「設計・構築ガイドライン(クラウドデザインパターン)」「クラウド運用ガイドライン」を提案、これをミニマムベースとして企業ごとにグループ会社とのクラウド共同利用を見据えたセキュリティ・ガバナンスの設計も可能となる。

  • 「FINARCH」サービスの流れ(同社資料より)

    「FINARCH」サービスの流れ(同社資料より)

「FINARCH」(公式Webサイト)

「FINARCH」(公式Webサイト)

対応するプラットフォームには「AWS」「Microsoft Azure」のほか今後、追加で「Oracle Cloud」「Google Cloud」にも対応する予定でプライベートクラウドでは同社が提供するマネージドクラウドサービス「absonne」にも対応。パブリックからオンプレミスまでを金融機関に適した仕分け・設計でITインフラを最適化する。同社では提案するクラウドインフラの強化ポイントとして金融機関のCCoE(Cloud Center of Excellence)をあげており、主な措置として設計したガバナンス機構運営のためのサービスメニュー・ガイドライン作成から情報システム業務フロー改善、IT部門の人材不足解消のための企画・運営などのコア業務支援、最新のクラウド技術への対応、システムの可視化と標準化がこれに属する。

同社ではサービス提供の速度もアピールしており、「FINARCH」を利用することで最短3カ月でクラウド環境への移行プラン提出が可能としている。