人事領域におけるITコンサルティング事業を手掛けるオデッセイは7月13日、クラウド型タレントマネジメントシステム「SAP SuccessFactors」の導入を支援するテンプレート群「Ulysses」より、ベーシックな人事管理機能と他システムとの連携機能を利用可能になる「Ulysses(ユリシーズ)/EC-QS」の提供を開始することを発表した。
SAP SuccessFactorsはSAPが展開するクラウド型の人事ソリューションであり、人事および給与の管理から、タレントマネジメントの中心となる目標管理、キャリア計画、学習管理、後継者計画までを一つのシステム基盤で利用可能だ。
オデッセイは今回、「Ulysses」シリーズの新製品として、特に社員のベーシックな人事情報の集約に特化したUlysses/EC-QSの提供を開始する。Ulyssesシリーズは日本の人事制度に適した機能や管理項目をあらかじめ定めているため、よりフィット率の高いタレントマネジメントを支援するという。
同シリーズは、システム設定やデータ移行などをユーザー企業が主体となり対応を進める仕組みをとっているため、低コストで提供できる点を特徴としている。ユーザーはオデッセイが作成したマニュアルやQ&Aサポートを活用しながら設定作業を進める。
また、SAP SuccessFactorsの導入時や運用保守時における操作の質問応対に特化したAI(Artificial Intelligence:人工知能)チャットボット「MetisAI(メディサイ)」も導入担当者の作業をサポートする。
同社によると、「Ulysses/EC-QS」はプロジェクトのキックオフから最短4週間で納入が可能としている。初期費用は240万円だが、Ulysses使用料とSAP Success Factorsライセンス費用が別途必要だ。想定ユーザー数は500名以下とのこと。