Malwarebytesは7月12日(米国時間)、「Fake streamed cricket matches knocks victims for six|Malwarebytes Labs」において、偽のクリケット試合とオンライン賭博による詐欺事件で4人の男が逮捕されたことを伝えた。クリケットが人気のインドで起こった事件だ。
インドに住むスポーツ賭博に関心のある人々は、オンラインに引き寄せられる傾向があるという。偽のクリケットの試合は「Century Hitters T20」というYouTubeチャンネルでストリーミング配信されていた。ある小さな村が詐欺の中継地として使われ、20人近い地元民が選手、審判、主催者としての役割を果たし、有名なクリケット解説者の真似までしていたことがわかった。
演者には1試合につき5ドルが支払われ、偽の審判はトランシーバーを使って主催者と会話をし、クリケットの試合の形を演出。主催者はTelegramで賭けをする人たちと会話していたという。観客の歓声を再現するため、クリケット場の近くのスピーカーから歓声を含めた実況中継を流していたことも判明している。
使われたYouTubeチャンネルは約1カ月前に作成されたもので、47本の動画で49万回の再生回数を記録し、800人以上のチャンネル登録者を獲得している。なお詐欺師の餌食となった人たちが被った損失は、一切わかっていないとのことだ。