7月13日から15日にかけて東京ビッグサイトで開催されている、医療や福祉分野に向けた機器、製品、システム、サービスなどの展示会「国際モダンホスピタルショウ2022」でOKIはセルフレジに対応した新型つり銭機や、本体体積を従来機比で43%減らすことに成功したモノクロプリンタの紹介を行っている。
病院でも増加するセルフレジのニーズに対応
レジ業務の効率化や感染症対策などの観点から導入が進むセルフレジ。病院といった医療の現場も例外ではない。OKIの展示ブースでは、2022年2月に販売を開始した新型つり銭機「CR-30」を紹介している。
CR-30は、OKIが従来より販売していた一体型硬貨紙幣つり銭機「CR-20」の後継機として開発された。CR-20から大きく変わったのは、管理用にタッチパネルディスプレイが搭載された点だ。
現金の補充や回収などがタッチパネルでできるほか、エラーなどが表示された場合、説明書を確認せずとも、ディスプレイに対処方法が表示されるため、表示に従うだけでメンテナンスができる。
また、小銭の投入口と紙幣の投入口は縦に積むこともできるので(上記写真では横に並べた状態)、スペースに応じて設置が可能だ。
CR-30の入金速度は紙幣が約4枚/秒、硬貨は約6枚/秒で、出金速度は紙幣が約2.4秒で9000円(5000円1枚と1000円4枚)、硬貨は約1秒で999円(硬貨15枚)といった高スピードな処理も特徴だ。
現金回収やお金のつまりを回収する際には、物理鍵ではなく、パスワードで現金収納部分のロックを解除することができる。ロックを解除すると現金収納部を本体から分離させることができるが、実際にそこから現金を取り出すには物理鍵が必要という二重構造になっている。
OKIでは、病院だけでなく、食品スーパーや小売店舗にも同機を展開している。
本体体積を従来機比43%減に成功したモノクロプリンタ
スペースが限られる病院や薬局、クリニック向けに紹介していたのは、2022年2月に発売を開始したA3モノクロLEDプリンタの新商品「COREFIDO(コアフィード) B842dn」だ(同時期にスペック別でB822dnとB842dntと展示機種を合せて3機種が発売されている)。
従来機と比較して本体体積を43%減らしただけでなく、トナー交換などのメンテナンスをすべて前面から行える構造にしたため、メンテナンススペースも従来機比で49%減らすことに成功したという。
また、ブースではカラー印刷に対応した「C844dnw」(A3対応)や「C650dnw」(A4対応)が紹介されている。いずれもコンパクトさが特徴の商品だ。
そして、これらのシリーズはもう1つ大きな特徴がある。これらは「COREFIDO」というブランドのプリンタであり、同ブランドでは5年間(機種によっては7年)無償保証がついている。
プリンタはなにかと保守コストがついて回るイメージがあるが、OKIでは品質を高めて壊れにくくすることで、5年間の無償保証を実現したのだという。
すでにさまざまな病院で導入実績があり、「メンテナンスがしやすい点」や「保守コストの削減」、「省スペース」といった点で評価されているとのことだ。
検温結果をスピード印刷できるソリューション
参考出展として展示されていたのは、ダイワコンピューテックと共創した「検温器プリントソリューション」だ。
検温器の前に立つと計測温度が表示されるとともに、9秒以内に計測温度が入った入館証などが印刷可能だ。
病院の見舞客の入館証や、計測証明としての利用を目指しているという。