NTTドコモは7月14日10時に、スマートフォンを使ってデジタルと現実世界が融合した新しい世界を体験できるAR(拡張現実)サービス「XR City(エックスアール シティ)」を提供開始する。
新サービスは、ユーザーがサービスの提供エリアで専用アプリである「XR City」をダウンロードしたスマートフォンをかざすと、その場所に合ったARコンテンツを表示するもの。平面認識やマーカー認識といった特定の場所に依存しないAR技術にも対応し、屋外・屋内を問わず多様な場所でコンテンツ提供が可能。
今回は、空間に表示したARコンテンツを用いて写真・動画が撮影できるという「ARフィルター」、リアル脱出ゲームの「SCRAP」とコラボした「謎解きコンテンツ」、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたコンテンツなどを提供する。
他にも、ロールプレイング・ゲーム(RPG)を体験できるコンテンツ、街歩きをしながらドラマのストーリーを楽しめる「街回遊コンテンツ」、ARでガチャが楽しめるコンテンツ、コロプラのゲーム「白猫プロジェクト NEW WORLD'S」の世界に入りこんだかのような体験ができる期間限定コンテンツ、映画「ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ」(8月19日公開)や、セガのゲーム「チェインクロニクル」「ファンタシースターオンライン2」とのタイアップ・コンテンツなどの提供を開始する。
コンテンツは今後も拡充し、多様な分野のファンが集まる集客力の高い街づくりにつなげる。また、将来的にはグラス型デバイスへの対応も予定している。多様なコンテンツのジャンルを提供し、日常的に使用するサービスになることを目指す。
提供エリアは、サービス開始当初は埼玉県庁(さいたま市)、新宿中央公園(新宿区)、Hisaya-odori Park(名古屋市)、HEP FIVE・ナビオ ダイニング・阪急三番街・阪急32番街 空庭Dining(大阪市)、神戸阪急(神戸市)、淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」(淡路市)、キャナルシティ博多(福岡市)の7地区。
2022年8月には、東京ドームシティ(文京区)、Hareza池袋および周辺地域(豊島区)、三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY(船橋市)を追加して計10エリアとなる予定。また、2023年3月までに計15エリア、2027年3月までに計200エリア以上へ拡大する予定とのこと。
XR Cityを自社で保有する施設などで展開したい事業者には、プラットフォーム・サービスである「XR City Platform」を提供する。XR City Platformは、VPS(Visual Positioning Service)に対応し、ARコンテンツ提供・課金・クーポン・広告機能を備える。
同プラットフォームを導入した事業者は、自社施設へ容易にARコンテンツを配置でき、集客・送客・回遊の促進が可能になるという。また、自社のコンテンツを展開したい事業者は、新たなコンテンツ販路の開拓も可能になるとしている。