サイボウズは7月13日、昨今の世界的なインフレ傾向を踏まえ、最大15万円のインフレ特別手当を社員に支給することを発表した。サイボウズと直接雇用契約を結ぶ日本およびグローバル拠点の社員(無期・有期雇用ともに)に対し、7~8月間に特別一時金の形で支給する。
サイボウズでは、一部の拠点を除き、基本的に毎年1月に給与改定を実施している。今回、インフレへの早急な対応が必要と判断し、サイボウズの社員が「急激なインフレによる生活の不安を軽減でき、業務に集中できること」を目的として特別一時金の形で支給することになった。支給額は、各種情報を参照したうえで、各国・地域のサイボウズの給与、インフレによる影響額、税金、社会保険負担なども加味して決定する。
日本拠点においては、月の就業時間が128時間を超える場合は15万円、96時間超128時間以下は12万円、64時間超96時間以下は9万円、64時間以下は6万円と定めている。その他の拠点は各拠点で独自に金額を決定する。海外赴任メンバーは、駐在先または駐在元拠点の多いほうの支給額とする。
社内へのインフレ特別手当の支給発表後、「インフレ特別手当!これで明日の米が買える」「とてもありがたい……。電気代とか結構気にしていたので」といった声が社員から寄せられているという。
なお、同社は今後、継続的にインフレ特別手当を支給する予定はなく、基本的に年の給与評価の際に実施する調査などで、給与相場をもとに給与を決定していく方針だ。