MicrosoftのVisual Studioエンジニアリングチームは7月11日、Visual Studio Blogの記事「VS2022 Performance Enhancements: Git Branch Switching」において、最新のVisual Studio 2022(以下、VS2022)のプレビュー版ではGitリポジトリ内のブランチ切り替えのパフォーマンスが向上したことをアナウンスした。現行のVS2022では、Gitリポジトリのブランチを切り替えた後に遅延が生じて、作業の手を止めなければならないことがあった。

開発チームによれば、Visual StudioでGitツールを使用してブランチを切り替えるには、対応するGitコマンドを呼び出すことに加えて、必要なプロジェクトとソリューションのリロードを実行する必要があり、条件次第ではこの処理に時間がかかることがあったという。

こうした不具合に対し、開発チームは出来る限りソリューションのリロードを回避すること、対応するブロック操作を減らすことという2つの改善を行った。その結果、ソリューションのリロードが必要となるブランチスイッチ数が推定80%削減し、リロード時間も平均30%高速化した。

  • VS2022 Performance Enhancements: Git Branch Switching - Visual Studio Blog

    VS2022 Performance Enhancements: Git Branch Switching - Visual Studio Blog

ただし、この改善の恩恵を受けるには、Visual Studio内のGitツールを使用してブランチの切り替えを行う必要がある。コマンドラインまたは外部Gitツールを使用してブランチを切り替えた場合は、単にソリューションのリロード時間が30%向上するだけに止まるとのことだ。

VS2022の最新のプレビュー版は次のページからダウンロードすることができる。