Malwarebytesは7月11日(米国時間)、「Tech support scammers caught by their own cameras|Malwarebytes Labs」において、あるユーチューバーが詐欺師のオフィスにある監視カメラをハッキングし、警察に通報した結果、詐欺師が逮捕されたことを伝えた。Scambaiterというハンドルネームで活躍しているユーチューバーの行動によって、インドのパンジャブ地方に拠点をおく技術サポート詐欺グループが警察に逮捕されたという。

今回、ユーチューバーであるScambaiterは、詐欺師が逮捕されるまでの1週間分の映像を20分のクリップに凝縮してYoutubeに公開したとのこと。その映像では、まずハッキングした監視カメラで撮った映像をもとにテクニカルサポートの従業員を装った詐欺師たちの仕事ぶりを紹介し、どのように組織化され、どのように活動したのかを説明している。地元の警察が動くために必要な証拠を集めるまでに、どのように情報を発見したかも報告されており、さらに警察官がオフィスへ突入し、詐欺師が逮捕されるシーンも収められているという。

Malwarebytesは、Scambaiterの行為は詐欺師たちの活動と同様に違法であることを理解することが重要と指摘している。コンピュータシステムへのハッキングはたとえ被害者が犯罪者であっても許可(バグ報奨金の条件など)や令状がない限り、違法行為だと警告している。