オーシャンブリッジは7月12日、米・Dispel社と販売契約を締結し、産業用ネットワーク向けゼロトラストリモートアクセスツール「Dispel」(ディスペル)を、同日より国内で正式に提供開始することを発表した。

  • 「Dispel」でさまざまな接続を一本化

    「Dispel」でさまざまな接続を一本化

「Dispel」は、OT環境のリモートアクセスに必要となる高いセキュリティ・接続性・操作性・可用性・システム運用などが考慮された、オールインワンのソリューション。

通常、OT環境向けに高いセキュリティを担保しようとすると、遠隔から接続するのに10~15分程度かかり、緊急時の対応の遅れや作業人員コストが問題になるが、Dispelでは高いセキュリティを維持しつつシンプルな実装方法により、30秒程度での接続が可能だという。

各産業でのリモートアクセスによる業務の遂行や各種ガイドラインへの準拠(NIST CSF・IEC 62443・NISTIR 8183・CFATS、NERC CIPなど)を想定した様々な機能を搭載する。

基本的にクラウド環境上に展開される各種コンポーネントにより構成され、接続先となる顧客拠点のOT環境やDMZエッジに仮想アプライアンスを1台インストールするだけで利用可能。既存ネットワーク環境への影響が少なく、インバウンドポートを必要とせず、外部からアクセスポイントは見えない仕組みになっている。

なお、グローバルでは既に数多くの導入実績があり、電気事業(火力・水力発電など)、水道事業、化学・素材、製薬・医薬品、建設・プラントエンジニアリング、造船、金融、研究機関など様々な分野で利用されているという。

ライセンス価格体系は年間サブスクリプション形式で、接続先の拠点数、同時接続数、他オプション機能による課金体系となっている。実際の価格については問い合わせのこと。