TSMCが発表した2022年6月の業績(速報値)によると、同月の売上高は前年同月比18.5%増、前月比5.3%増の1758億7400万NTドルとなり、上半期の売上高も同39.6%増の1兆252億1700万NTドル(1NTドル=4.5円換算で約4兆6134億円)と好調を維持し続けた格好となった。
一方、ファウンドリ2位のSamsung Electronicsは7月7日に2022年第2四半期業績の速報値を発表。それによると、連結売上高(半導体や家電を含む全分野の総額)は前年同期比20.9%増の77兆ウォン(1ウォン=0.1円換算で約7兆7000億円)、営業利益は同11.4%増の14兆ウォン(同、約1兆4000億円)となったという。
2021年第3四半期(7~9月期)から3四半期連続で過去最高を更新してきた四半期別の売上高については、前四半期比で微減となっており、更新記録が途絶えることとなった。詳細な部門別売上高は7月末にならないと開示されないが、韓国証券業界の予想によると、半導体部門が予想以上に健闘した一方で、家電やスマートフォン事業が、世界的なインフレによる物価上昇と経済成長の鈍化や中国の都市封鎖による消費者心理の冷え込みで売り上げが減少したことが予想されるとしている。