コニカミノルタとアメニディは7月11日、機密情報管理・配信サービスで協業を開始したことを発表した。これに伴い、アメニディが両社で開発した機密情報配信サービス「Cybele Safe Message」の提供を2022年8月から開始する。
同サービスは、自治体からの各種クーポン提供やPCR検査の結果通知などに利用できる、LINEを使った通知配信を行うもの。近年、スマートフォンをはじめとしたモバイルツール・サービスの普及とともに、個人情報や会社情報などを、機密性を保持した状態で、社会のあらゆるところで活用する必要性が高まっていることから開発された。
今回の協業では、アメニディの属性暗号技術・アクセス管理技術と、コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI」が保有している機密情報管理機能を連携させることで、スマートフォンやモバイルを利用した個人向けの情報配信サービスを実現させたという。
アメニディは次世代暗号技術で構築したプラットフォーム技術「AMENIDY Suite」をデータビジネス向けに応用してクラウドサービスを提供している。同社の次世代暗号技術は、複数の暗号化した情報群に対して、閲覧者の属性ごとに開錠範囲が決められた固有の鍵を提供する。これにより、複数の暗号化された情報を閲覧する際も、1人が持つ鍵は1つでよく、従来の閲覧者の権限に合わせた複雑な情報アクセスの仕組みが不要になる。
コニカミノルタの「FORXAI」は画像IoTのプラットフォームとして運営されており、エッジデバイスとクラウドをセキュアかつ容易に連携し、データ管理とAI処理を実行させるための技術群であるIoT共通基盤「FORXAI IoT Platform」を保有している。その主要機能として、アカウント管理やセキュリティ担保などビジネスアプリケーション構築の支援機能を提供している。同技術をアメニディの暗号化技術と組み合わせて、今回、データビジネス向けの本格的なプラットフォームを構築した。