テクノクレアは7月11日、教育現場や資格試験運営団体に向けて、試験問題をクラウド上で作成および管理出来るWebシステム「こらもん」の提供を開始したことを発表した。同システムは試験問題を複数の担当者で作成できるようにすることを目的としており、各担当者が作成した問題をまとめて1つの試験を作れるという。
同システムでは、複数人の出題者が共同でテスト問題を作成し管理可能だ。大問形式の設問と一問一答形式の質問に対応するほか、選択した範囲にアンダーラインを引く機能や頻繁に用いる定型文を呼び出す機能などを備える。
また、問題作成のみ行うユーザーや問題をチェックするユーザー、問題出力や削除まで管理できるユーザーなど、担当範囲に合わせて権限の設定が可能だ。自作問題または担当ジャンル問題全体などに分けた権限付与にも対応する。
試験後には正解率を入力し、受験者の苦手分野の把握から今後の試験問題作成につなげることもできる。問題ごとの難易度も設定可能だという。さらに、試験日を過ぎても出力されていない問題は「試験漏れ一覧ページ」から確認可能だ。
月額利用料は5万円(1ライセンスあたり50ユーザー、100GBストレージを含む)。追加オプションとして、説明会の実施やストレージの追加などのカスタマイズにも対応する。
試験問題の作成現場では、通常は問題の傾向に偏りが出ないように一つの試験問題を複数の担当者で作成しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大や働き方改革の推進によってリモートワークの導入が進み、遠隔地からでも利用できる試験問題作成システムが求められているという。
そこで同社はこらもんの提供を通じて、教育現場や資格試験運営団体の試験問題作成における業務効率化と、過去問題の集積や分析による試験問題の質の向上を目指すとしている。