全従業員がフルリモートワークで働くキャスターは7月7日、 同社で働くメンバーを対象に実施した「リモートワークと働き方に関する意識調査」の結果を発表した。有効回答数は442名。

リモートワークを選択した理由を尋ねたところ、第1位は「通勤や移動時間を減らしたい」(52.9%)だった。これに、「家族との時間を増やしたい」(46.2%)、「リモートワークに興味があった、 挑戦してみたかった」(33.9%)と続いている。

  • リモートワークを選択した理由はなんですか?(複数選択可) 資料:キャスター

今回の調査を踏まえ、同社は、リモートワークに対する5つの誤解として、「『家事・育児・介護との両立』でリモートワークを選ぶ人は少数」「『リモート』と『フルリモート』は似て非なるもの」「ワーケーションの経験者・実践者はまだまだ少ない」「リモートワーク=地方移住ブームではない」「オンライン会議の『画面オフOK』推奨にメリットあり」がわかったとしている。

「リモート」と「フルリモート」の違いについて、 取締役CRO(Chief Remote work Officer)の石倉英明氏は、「 出社が1日でもあるリモートと、 出社がゼロのフルリモートは似て非なるもの」とコメントしている。同社は、研修や全社総会などもすべてオンラインで実施し、 メンバーがオフラインで集まる場は会社としては設けていないという。

地方移住ブームについては、「リモートワークは、「地方移住の可能性とともに語られることも多いが、今回の調査で、移住したいエリアの第1位は地方でなく関東圏という結果が出ており、 一概に『リモートワーク=地方移住ブームが来る』とは言えなさそう」と、石倉氏はコメントしている。

オンライン会議の「画面オフ」については、同社では、服装やメイクなどに必要以上に気を遣わなくていいなどのメリットや家の中が映ることへの抵抗感の払拭などを理由に、推奨しているという。石倉氏は、「リモートワークの本質は、 非同期でテキスト(チャット)でコミュニケーションを行うこと。 その結果、 事業推進のスピードが上がったり、 業務に必要な情報にアクセスしやすくなったりり、 オフラインとは比べ物にならない生産性を実現していくのがリモートワークと考えている」とコメントしている。