Microsoftは現地時間2022年7月6日、Windowsターミナルの安定版にあたるバージョン1.14と、プレビュー版のバージョン1.15に更新したと、公式ブログで報告した。バイナリーはMicrosoft Storeの各リンク(安定版、プレビュー版)から入手可能になる予定だが、筆者が確認した限りでは配布は始まっていない。前バージョンと同様であれば、日本語へのローカライズはこれから行うのだろう。いち早く試したい方はGitHubのリリースページから入手するとよい。
バージョン1.14は、背景画像を全ペインに表示する機能や、「Ctrl」+「Shift」+「A」キーによるテキスト選択バッファーなどの機能を加えている。バージョン1.15はキーボードでテキストバッファー内のテキストを選択するマークモードを追加。「Ctrl」+「Shift」+「M」キーで同モードに入ると、「Shift」キー+矢印キーでテキストを選択できる。終了は「Esc」キーだ。また、実験的に各コマンドを入力したスクロールバッファーに移動するスクロールマーク機能も加わった。公式ブログにある設定を追加すると、各コマンドにスクロールマークアクションを付与し、設定ファイルで指定したscrollToMarkに割り当てたキーでスクロールできる。
なお、PowerShellの背景に黒いバーが表示される問題の修正パッチが削除された。Microsoftは「PowerShellのPSReadlineコンポーネントの新バージョンに、問題を修正する機能を加えたため。再び(シェルプロンプトをカスタマイズする)Oh-My-Poshが利用できる」と説明した。