Malwarebytesは7月6日(米国時間)、「Google to delete location data of trips to abortion clinics|Malwarebytes Labs」において、Googleがユーザーのプライバシー保護を目的として、機密性の高い場所への訪問履歴記録を自動的に削除すると伝えた。この変更は、今後数週間のうちに実施される予定だという。
この報道は、先日のGoogleの公式ブログでの発表を引用したもので、ユーザーが機密性の高い場所にアクセスしたとGoogleが判断した場合、アクセス後にロケーションヒストリーからデータが削除されるとのことだ。これには中絶クリニック、中毒治療施設、カウンセリングセンター、家庭内暴力シェルター、不妊治療センター、減量クリニック、美容外科クリニックなど、センシティブな場所などが含まれているという(参考「Protecting people’s privacy on health topics」)。
なお、Googleのロケーションヒストリーはデフォルトではオフとなっている。また、ユーザーがオンにした場合でも、データの一部または全部を簡単に削除できるツールがすでにGoogleによって提供されている(参考「Keeping your private information private」)。
Googleユーザーにとって、今回のGoogleの決定は歓迎される変更といえる。しかしながら、MalwarebytesはGoogleは依然として検索やYouTubeの履歴など、多くのユーザーの行動データを収集していると指摘。これらデータの扱いについてGoogleは言及しておらず、個人データの扱いに関する変更はまだ十分ではない可能性があると述べている。