SAPジャパンは7月6日、データ、アナリティクス、AI、アプリケーション開発、自動化、統合などの機能を提供するソリューション「SAP Business Technology Platform」において、アナリティクスとプランニング、データオーケストレーション機能の強化を発表した。

アナリティクスとプランニング機能面の強化では、「SAP Data Warehouse Cloud」と「SAP Analytics Cloud」間のレプリケーションベースの統合により、複雑なデータモデルに対する計画データの収集、および予実データ分析・管理が行えるようになった。

また、SAP Analytics Cloudで新たにサポートされた「Flexible time」により、これまで実際の業務データと完全に一致させることが難しかった業種業界のアナリティクスとプランニングのプロセスもサポートする。

SAP Business Technology Platformでデータオーケストレーション機能を提供する「SAP Data Intelligence」の機能強化では、SAPデータのレプリケーション設定を簡略化した。

SAP S/4HANA Cloud、オンプレミス版のSAP S/4HANA、SAP ERP Central Component、SAP Landscape Transformation Replication Server、Microsoft Azure SQL Databaseから、SAP HANA Cloud、Azure Data Lake、AWS S3にデータを自動的に作成し、レプリケーションを行える。レプリケーションジョブはビジュアルインターフェースから自動作成される。パイプラインの拡張、自動再起動や差分データ抽出にも対応している。

メタデータ管理とデータリネージ機能も拡張した。Snowflakeメタデータ抽出とオブジェクトレベルのリネージ、SAP IQ、SAP HANA Cloudデータレイク、Redshift、AzureSQL向けのSQL Viewのリネージ、すべての構造化データオペレータ向けのオブジェクトレベルのデータリネージに対応する。メタデータ管理機能では、カスタム属性値の一括更新、依存関係やルール使用の表示機能、検証ルールに対するSnowflakeのサポートなどが含まれる。