営業DXサービス「Sansan」を提供するSansanは、名刺登録時など顧客情報を登録する際に取引リスクをスクリーニングする「リスクチェック」機能を大幅拡充、8月下旬より段階的に提供開始する。

キーワード検索によってリスクチェックを行うことができる「リスクサーチ機能」が搭載予定で、ロンドン証券取引所グループ傘下のRefinitivとリスクデーター情報提供サービスを提供するKYCコンサルティングとの連携強化により、ビジネス接点のない企業についてもSansan上で取引リスクの有無の確認が可能になるほか、法人リスクチェックの対象に各国の制裁リストが加わる。海外の取引先に対してマネーロンダリングやテロ資金供与が疑われる取引先を事前に確認できるようになる。

  • 営業DXサービス「Sansan」の取引リスクチェック機能が大幅強化

    開発中の「リスクサーチ機能」新UIイメージ

同社では機能強化の背景として、取引関係になくても反社会的勢力とのつながりの発覚や疑惑が持ち上がることで深刻な信用失墜に陥るケースが日本国内で見受けられること、法務省と金融庁、金融機関が2022年1月から非上場を含む株式会社に大株主に関する情報を法務局に提出を促すマネーロンダリング対策強化など組織におけるガバナンスの重要性が増していることを挙げている。