The Hacker Newsは7月4日(米国時間)、「Ukrainian Authorities Arrested Phishing Gang That Stole 100 Million UAH」において、ウクライナのサイバー警察が1億フリヴニャ(約4.6億円)を被害者からだまし取ったフィッシング詐欺グループを捜索し、9人のメンバーを逮捕したと伝えた。
このグループは紛争被害からの救済を装う400以上のフィッシングサイトを運営し、5000人以上のウクライナ市民から金銭をだまし取っていたと報じられている。
発表によると、この詐欺グループが運営していたWebサイトには、EU諸国からの支援金の子宮を申請するフォームが設置されており、被害者はここで銀行口座の情報の入力を求められたという。犯罪者は、入手した口座情報を使用して不正に預金を引き出すことで利益を得ていた。
フィッシングサイトに誘導するためのリンクがどのような手段で拡散されたのかは明らかにされていないものの、SMSフィッシング(スミッシング)やスパムメール、ソーシャルメディアアプリのダイレクトメッセージ、SEOポイズニングなど、さまざまな方法が用いられた可能性があると指摘されている。
警察は詐欺グループの拠点を捜索し、コンピュータ機器や携帯電話、キャッシュカード、そして詐欺で入手したと思われる現金を押収している。逮捕されたメンバーには、ウクライナの刑法に基づいて最大で懲役15年が課される可能性があるとのことだ。