日本テレビ放送網(以下、日本テレビ)は7月5日、NTTデータの協力のもとでAI(Artificial Intelligence:人工知能)を用いた映像編集の自動モザイク入れソフトウェア「BlurOn(ブラーオン)」をリリースしたことを発表した。

  • 編集前の画像の例

    編集前の画像の例

  • モザイク編集の例

    モザイク編集後の例

同ソフトは、従来、映像編集者が1フレームずつ行っていた人物の顔やナンバープレートなどへのモザイク入れを自動化できるもの。同ソフトは顔、頭部、全身、ナンバープレートのモザイク処理に対応し、クラウドで対象の検出処理を実施するため必要最低限のPCスペックでも動作するという。また、Adobe After Effectsのプラグインとして利用可能なため、別なソフトを立ち上げる必要がない。

  • BlurOnの利用の流れ

    BlurOnの利用の流れ

従来の映像編集におけるモザイク入れは手間のかかる作業であり、1分間の映像素材へのモザイク入れはベテランの映像編集者でも1時間程度かかるなど、作業負担が現場の課題になっていたという。さらに近年では、個人情報保護の重要性の高まりから一層の慎重な取り扱いが必要となり、作業負荷が増大していたとのことだ。

そこで日本テレビは、同ソフトの開発に至ったとしている。同社およびグループ会社においてBlurOnを使った実験を行ったところ、作業時間を最大で約90パーセント程度効率化できる結果が得られたという。

容量制限がある2週間限定のトライアルは5万円で提供している。容量制限があるエコノミープラント、使い放題のビジネスプランについては要問い合わせ。