サーチは7月5日、屋外広告などに設置したカメラの画像をエッジAI（Artificial Intelligence：人工知能）で処理し、媒体の視聴範囲にいるオーディエンスの人数や性別、年代および視聴態度をリアルタイムで可視化するクラウドプラットフォームサービス「OOH Analytics」の提供を開始すると発表した。なお、視聴態度とは進行方向や滞留歩行状況を指す。

同サービスでは、屋外ビジョンやデジタルサイネージなどの映像媒体の場合には広告ごとの計測データを取得して分析する。また、看板など静止画媒体の場合は24時間計測データを取得して分析するとのことだ。さらに、広告費用に基づいて1人あたりの接触単価や視聴推計単価といった費用対効果の分析にもつなげられるという。

  • データを可視化している画面の例

    データを可視化している画面の例

同社は、これまで不明瞭であった屋外広告の視聴者が「どのような人たちで、どのような態度で、何人が見たのか」をリアルタイムで可視化できるようになることで、過去のデータを基にした出稿計画が可能になるとしている。また、リアルタイムで取得したデータから柔軟に出稿量や出稿期間ができるようになるなど、屋外広告のプランニングの幅が広がるとのことだ。

今後、媒体の前を往来する視聴者の「移動流入（世界・国内）」「興味・関心」「消費傾向」などを可視化する「デモグラフィック分析」の機能追加が予定されている。同サービスは設置する機器や環境により料金が変化するため、詳細は要問い合わせ。