大日本印刷(以下、DNP)は7月4日、「DNPライフサイクルCO2認証システム」を利用した医療・医薬向けパッケージ(包装)に関するCO2排出量などの算定体制を整え、2022年4月よりサステナブル経営推進機構(SuMPO)が承認する算定結果の提供を開始していることを発表した。
同システムはDNPのマネジメント体制とカーボンフットプリントの自動算定ツールについて第三者認証を取得しており、パッケージの原材料調達から製造、廃棄に至るまでのライフサイクル全体での二酸化炭素排出量を可視化して算定結果を提供する。
今回は、同社が取り扱う医療・医薬向けパッケージ(分包/PTPピロー/プレフィルドシリンジ用包材/輸液バッグ外装など)について、新たに同システムの算定ラインアップに加えたとのことだ。環境に配慮して設計したパッケージによる二酸化炭素排出量の削減効果などカーボンニュートラルの取り組みについて、迅速な可視化を支援するという。
国内外で環境を重視した経営が求められる中で、特に医療や医薬に関しては高い衛生性や内容物保存性など安全性が第一に求められるため、環境に関する課題への対応や情報開示などにメーカー各社が経営資源を十分に配分できていない課題があったという。
そこで同社は「DNPライフサイクルCO2認証システム」を活用して、医療・医薬メーカー向けのパッケージに関して第三者の承認を受けた二酸化炭素排出量データの提供を行うことによって、医療・医薬のサプライチェーン全体での二酸化炭素排出量の把握や削減に貢献するとしている。