登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営するヤマップは7月1日、 今年6月9日に提示された警察庁の山岳遭難概況を受け、「日本一道迷いしやすい登山道2022年」を発表した。
同社は昨年に「日本一道迷いしやすい登山道」を発表したが、同社の働き掛けもあり、 その後の登山者の軌跡データを分析すると、道迷い多発地点に標識が設置され、 道迷いがゼロとなる結果が得たという。
同調査は、YAMAPアプリに投稿された約16万件のフィールドメモのうち「迷いやすい」タグ付き投稿を抽出し、 その投稿が「参考になった」という他のユーザーからの評価が多いものから順に選定。 同時に累計約1700万件の登山活動日記から、 登山者の道迷い軌跡データを合わせて分析することにより、 道迷い多発地点を特定したという。
第1位となったのは、「各務原アルプス(かかみがはら) 権現山(ごんげんやま)~桐谷坂峠(きりやざか)/岐阜」だ。「迷いやすい」フィールドメモの評価数第1位だったという。
以下の写真において、「左」はクライミングスポット、 「右」が登山道だが、 標識が小さく見落とされているようだという。 ある登山者は「道を間違えました。 右に行きましょう。 左は行き止まりです」と投稿しているとのことだ。
また、登山者の歩いた軌跡データによると、 左は「正しいルートを歩いた軌跡」、 右は道迷いして引き返しているという。
第2位以降は、順に、「天覚山(てんかくさん)~吾野ノ頭(あがののあたま)/埼玉」、「子ノ権現(ねのごんげん)~六ツ石ノ頭(むついしのあたま)/埼玉」、「御在所岳(ございしょだけ) 武平峠(ぶへいとうげ)近く/滋賀・三重」、「高畑山(たかはたやま)~中ノ沢ノ頭(なかのさわのあたま)/埼玉」となっている。