Rust Foundationは現地時間2022年6月30日、安定版にあたるRust バージョン1.62.0を発表した。従来のバージョンをお使いの場合は「rustup update stable」で更新し、未インストールの場合はダウンロードページからrustupを入手する。公式ブログによれば、本バージョンではソフトウェアプロジェクトに依存関係を直接追加する「cargo add」のサポートや、既定のバリアントを列挙型で使用する「#[default]」、Linuxとの親和性が高まった。
さらにOSレスバイナリー向けのビルド方法「x86_64-unknown-none」の優先度が以前よりも高まり、多くのAPIを安定化させている。Rustは近年多くの開発者から人気を集めており、LinuxカーネルメーリングリストのLKMLに、Linuxカーネルの第二言語としてRustをサポートする旨が投稿された。参加者もRustのメモリーエラーに関する扱いはCを上回ることを理由に賛同している。詳細な変更点はGitHubのリリースノートを確認してほしい。