日立製作所は7月1日、福島県玉川村、NTTデータ、三菱HCキャピタルの3者と共に、指静脈認証技術を使用した「手ぶらキャッシュレス実証事業」を7月24日から同村で開始すると発表した。今回の実証は、同村のデジタル化推進に向けた連携協定に基づくもの。
同実証では、利用者は指静脈情報を事前登録することで、村内の協力店舗で専用端末に手をかざすことで同村の地域商品券の利用が可能。利用者や協力店舗へアンケートなどを実施し、そこで得たデータの解析などにより、住民の利便性向上や同村の地域経済活性化促進の効果を検証するとのこと。実証の期間は12月31日までの予定。利用者登録会を、7月24日から30日まで開催する。
実証において、玉川村は事業主体として利用者および利用拠点に同実証を提供すると共に、実証に関わる利用者および協力店舗へのアンケートなどの実施および結果の纏めと連携3社への提供を担当する。
NTTデータは、実証の全体推進および進捗管理を担当し、実証に関わる利用者の登録作業や利用拠点への導入作業などの現地対応支援および評価分析支援(アンケート作成および結果の集計など)を担う。
日立は、「生体認証統合基盤サービス」を使用した実証システムを玉川村に提供する。また、実証に関わる利用者の登録作業や利用拠点への導入作業などの現地対応支援および評価分析支援(アンケート作成および結果の集計、本サービスで提供するシステムにて取得したデータの解析など)、および実証で使用する機器の提供または貸与を担当する。
三菱HCキャピタルは、実証の玉川村に対する連携窓口となる。さらに、実証に関わる利用者の登録作業や利用拠点への導入作業等の現地対応支援および評価分析支援(アンケート作成および結果の集計など)や、実証で使用するタブレット端末の調達および提供を担う。