KDDIは7月1日、同社が設立した中間持株会社「KDDI Digital Divergence Holdings」が事業を開始することを発表した。新会社は、アイレット、KDDIアジャイル開発センター、KDDIウェブコミュニケーションズ、Scrum Inc. Japanと共にKDDI Digital Divergenceグループとして、法人顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するという。
KDDIは中期経営戦略(2022-24年度)において、5G(第5世代移動通信システム)による通信事業の進化と、通信を核とした注力領域の事業拡大を図る「サテライトグロース戦略」を発表しており、DXは注力分野の一つとしている。
KDDI Digital Divergence Holdingsでは、クラウドやアジャイル開発をはじめDX推進に必須となるケイパビリティを持つ事業会社をつなぐことで、顧客企業のDXを支援し開発をするとのことだ。また、DX専業会社としてさらなる進化を目的として、DXに必要なケイパビリティをもつ会社とM&Aや業務提携なども検討していく予定だという。
また、同グループは、DXの推進や開発を行うデジタル人材の不足は大きな課題との考えから、DX人材を積極的に採用して育成する仕組みを構築するとともに、グループ間の人材交流などを実施して環境を整備し、人材不足に関する課題解決も目指す。
現代のビジネスにはテクノロジーを活用した差別化や変革が求められている中で、通信を軸に企業や社会と継続的につながり、付加価値を生むDXを推進することで社会課題の解決やビジネスの変革を加速するとのことだ。